「トキワ王!!」


突然ツカサさんが話を割って入ってきた。


「お前は・・?」


「大変、寛大な方とお見受けしました。俺は、ツカサと言います」

「ツムギです」

「アサギです」

「クレハです」


と4人は深くお辞儀をした。


「懐が深いあなたに、お願いがあります」


「別に、誰にでも深い訳ではないが?なんだ」


「俺は、ヒオリと同じ過去から来ました。何故ここに来たのかすらわかりません」


「過去、から・・」


流石に王も驚いている。


「男よな」


「はい男です!誰かに呼ばれたらしいんですけど、センリも知りませんでした・・だから・・その」



と焦りすぎて突然どもってしまった。

代わりにツムギさんが口を開いた。


「ツカサを、過去に帰してあげることは出来ませんか!?」


「何?」


「時空転送装置のありか、使い方知っていたら教えてください!!!」



と必死に頼み込む。

直球だ。



「ふむ・・困ったものだ」


と王は自分の顎を撫でた。