キュゥン・・。

と、突然どこからか小さい機械音がした。


「え?」


それは一瞬の事で、私の足の隙間を光が通った。


「ガッ・・」


「えっ!?」


そして目の前にいたセンリは倒れた。


「セ・・センリ!!??」


「誰だ!?」


ギンが見上げた木の上に誰かがいる。


しかしその影はすぐに去っていった。


「はぁ・・はぁ・・」

私は急いで倒れたセンリの傍へ寄った。


「センリ!?センリ!?」


「まだ・・終わってない・・」


口から血を流し始めた。

センリの身体を起こすと、下腹部をレーザーで焼かれた様な傷跡を見つける。


「嘘!?センリ!?」

「見せろ!」


ギンやナギもすぐにセンリの前に駆け付ける。


「ああ・・血が・・」


どんどん腹部から血が流れ出る。


「クレハ!!止血を!!」


「う、うんっ」


全員がかりで血を止めにかかる。