「ちょっとあんた!!黙って聞いてりゃ何なのよ!?被害者ぶって!」


といきなりセンリにブチ切れて来たのはクレハちゃんだった。


「この時代の事は、この時代の人間たちだけでなんとかすべきでしょう!?なんでわざわざ過去の人を呼ぶわけ!?
その人にも与えられた人生だってあるでしょうに!!」


ごもっともなお説教。

ありがとうクレハちゃん。



「そういう真っすぐな発想しか出来ないから真っ先に滅びゆくんだ。ネコ科。」


「にゃっ・・にゃんだとおおぅ・・」


なんだろう、あっという間にセンリのペースになっている気がする。

誰かセンリに口で勝てる人はいないのだろうか。


「飛ばされたのも人生・・それも運命と思えばいいだけだろう。俺ならそうする」


「センリ・・」


センリは強い。

頭も良くてきっと何処にでも通用しちゃうんだろうね。

だからそんな事が言えるんだ。


「でも私はセンリじゃないよ」


「ヒオリ。お前は・・やっぱり過去へ帰りたいと思っているのか?」



ドキッ



と、その質問に心臓が鳴ったのは

ギンとナギだった。

私は目を閉じて自分の気持ちに素直になってみた。


「私は・・」