「戻れるものならあの家に戻りたい。使命の為にそれを何度も忘れようとした。
でも何度も脳裏に楽しかった日々が蘇ったよ」

「センリ・・」


センリは大人しくジッと地面を見つめていた。

信じていいの?その言葉は嘘じゃないって。

だとしたら私は凄く嬉しいのに。

涙がこぼれそうになって急いで腕で拭った。




「あの・・なんだか親密な話中すまないが」


とツカサさんが割って入ってきた。

とても焦っている様子だ。


「本当に俺の事は呼んでないのか?センリさん」


と。


え?どういう事?驚きで涙が止まった。

私とギンとナギは首を傾げた。

するとセンリは下を向いたまま口を開いた。


「本当に知らない。スマホも拾っただけだし。第一呼び寄せるなら女にする」


確かに。

とセンリの答えに全員が一斉に頷いた。

がっくりなツカサさん。

労う言葉は見つからない。


「えぇー?・・じゃあなんで俺ここに飛ばされたんだ。一体なんの為に・・」


「もしかしたら、他の時空転送装置かもしれない」


「え?」


「この国には2台あるかもしれないと言われているから、それで誰かが」


センリの驚きの発言にツカサさんは更に慌てふためく。


「ななな・・それはどこにあるんだ?」


「いや。だから知らないんだ。『あると言われている』と知っている程度で」


「じゃあお前の使ったので良いから!!」


「それは言えない。言ったら俺も殺される」


「そこを何とか~」

ツカサさんは手を膝をついてお願いのポーズをしている。

ツカサさん。キャラ、崩壊してますよ。