私は声を震えさせながら、泣くのを我慢する。


「じゃ、じゃあ・・私の一番知りたい事!」


「?」


二人は首を傾げる。


「私はもとの時代に帰れないの?」


「・・・・・」



しん・・。


と二人は黙り込む。

それが答えだ。


そうだよね、解るわけないよね。

二人にとって、逆に私は未知の生物だよね。



「そ・・か・・・」



落胆しかない。

こんな恐ろしい時代で生きていける気がしない。

私はふらふらとベッドのある部屋に歩き出す。



「ヒオリ、探してみるから。もちろん・・」


センリのフォローは全然耳に入って来なかった。

だってセンリの声のトーンが沈み切ってるし。

帰れる見込みなんかないんだ。



ドアを開け、私はベッドに倒れ込んだ。