この街の一番大きな病院。

そこに駆け込んだ。

大きなといっても最新の医療は無く、止血と輸血などの手術しか出来なかった。


「カサネさん・・」


待合室で祈る事しか出来ない。

ギンもナギもジッと下を向いて祈っている様だっだ。


「ねぇ、私達は戻っているわ。ツカサとアサギが心配だし」


「ツムギさん・・うん、ごめんね。ここは大丈夫だから」


「気を落とさずに、きっと大丈夫よ」


「うん」


ツムギさんとクレハちゃんは暗い顔をしながら病院を後にした。

私達ははひたすら待合室で無事を祈った。


「カサネさん・・頑張って・・生きていて欲しいよ。また一緒にご飯食べたいよ」