「その時はその時だ。私達も覚悟を決め、センリとやらを捕らえる」


「大群で押し寄せられたら身も蓋もねえって。
言ったろ?西の国の兵力はすげえって。俺達もそれから逃げてきたんだから」



アサギさんの決意はギンによって簡単に遮られる。


「しかし!」


「皆冷静になろう。とにかく、この探知機は破壊出来ないのか?ギン」


「今やってる」


バキバキ。


ツカサさんに言われずとも、ギンは探知機を無理やり手で破壊した。



「これで一応壊れたが・・・」


「凄いギン。力もちだね!」


クレハちゃんが感動している。


「ま、この中で一番強いのは俺だろうな」


「どうだか。そう言ってるやつが真っ先に死ぬんだよな」


とナギに突っ込まれる。


「ったく、可愛くねえクソガキ。誰に似たんだよ」


「ギンだよ、間違いなく」


と焦りつつも私が突っ込んだ。