私の代わりにギンは4人にはっきりと伝えてくれた。


「今から言う事は。正直・・命に関わる。お前らのだ」


「・・もとより覚悟はしている」


「うん」


女子3人は一致団結して頷いた。

ツカサさんはそれを見てため息をついている。

ギンは仕事の様に淡々と話す。


「詳しい事は全然知らねぇ。俺は東の国でヒオリを拾った。森の中で」


「俺は西の国だった。南との国境だったが・・」


とツカサさん。

そういえばセンリがスマホを西の国で拾ったって言ってたっけ。


「でだ。その時空転送装置を使ったのはセンリっていう男」


「センリ・・?」



ズキン


私の胸は棘が刺さったように痛み出す。

あのショックは今でもフラッシュバックする。

冷たい目と、冷たい言葉。

私の頭は真っ白になったんだ。


「センリは西の国の王の側近で、国を半分取り締まってる様なやつ。
だから、頭もきれるし、強いし、庶民が太刀打ちできるような相手じゃない」


「・・・」


「それにその装置がどこにあるのかはセンリしか知らない」


「じゃあそのセンリってやつに近づいて聞き出すしか方法はないって事か」


「ああ。だが、簡単に捕まるような奴じゃないし。マジで危険」


皆顔を見合わせている。険しい顔だ。