全員揃ったので、ツムギさんは皆を座らせて紹介を始めた。


「こちらは、私の友達のアサギとクレハです」


「よろしく」


「よろしくねー」


アサギさんはモデルの様に背がスラッとしていて、胸が大きな方。

サバッとした喋り方のお姉さんな感じの人だ。

クレハちゃんは元気そうな女子。17、8歳くらいかな？目がクリッとしてて可愛らしい感じ。


「こちらが、ツカサ」


「どうも・・」


ペコリとお辞儀をしたツカサさんは私をジッと眺めながら何かを考えているみたいだった。


「ツカサ？」


「ん？なんでもない」


その様子をやっぱり皆は気になっていた様だ。


「で、こちらがヒオリ」


「は、初めまして・・」


ぺこり。

とお辞儀する。

そういう挨拶って昔から苦手なんだよね私。


「こっちがギンさんで、こっちがナギ君」


「・・・」


「どうも」



ギンは仏頂面で頭だけ下げた。

ナギもギンの様子がおかしいのを察知したのか静かに返事をする。


「ギン？」


「・・・なんでもねえよ」


私が心配そうに見上げると、おもむろにソファに腰かけた。


「で？紹介してなんになるわけだ？」

と。


「お話を、させてください」


とツムギさんがいう。

するとアサギさんは驚いた顔をしていた。


「ツムギ？」


「この方たちは東からいらしたそうです。あの事をもし知っていれば私たちの役に立つはずです」


その言葉にギンは笑った。


「は？俺らはなんも知らねーけど？つかなんの話だ？」


うっわ。

未だかつてないくらい態度悪い。

一体どうしちゃったのギン。


私が心配するくらいギンの機嫌は悪くなっていた。