「どうした?」


と後ろの方から男性が一人入ってきた。

この人がツムギさんの好きな人?

ツムギさんと同じくらいの年かな?20代後半くらいのいたって普通な男性。


「え?女のコ?」


なんでそんなに驚くのだろう?

その男の人は私を見つけて目をまん丸にしていた。

ツムギさんは一生懸命だ。



「あの、私から紹介させてください。ギンさんも座ってください」


「いや、このままでいい」


どうしたのギン?昨日からだけど、大分警戒してるね。


「ギン、ツムギさんは嘘をついてないよ。どうこうするつもりじゃないよ」


「・・・」


私が言っても目つきは変わらずだ。


「余裕ねえのかよギン」


と、後ろからナギが現れた。


「え!?ナギ起きて大丈夫なの?」

「腹減った」

「あ・・ごめん」


ナギは近くの椅子に座った。