「そんな事よりも、ヒオリは何故女性なのにそんな恰好を?ボーイッシュが好きなの?」


「え」


ツムギさんは私の服装に興味津々の様だ。

Tシャツにパンツにキャップだ。


「これは・・えっとお・・そういう事です」


としか言えなーーい。



「もったいない。可愛い顔だちなのに」


「そんなことないよ」


「ううん、損してるわ。きっとモテるでしょうに。スカートは嫌い?」


と残念そうだ。


「ヒオリは中身がいいんだよ」


とナギが神フォローしてくれた。

マジっすかナギ、涙でそう。


「男っぽいのが売りだから」


「いや、売ってないし」


喜んで損した。