ツムギさんは目の前のソファに座り終始笑顔で話を始める。


「東の国は、西の王によって統括されたと聞きました」


「ああ・・」


流石に大事件は全国に広まっているだろう。


「つまり、西に吸収された。東の王はもう存在しないのですよね?」


「そうだな」


その言葉にナギは目を背ける。

そしてギンはツムギさんを見つめつつ、心の中でナギに目を向ける。


まあ、王になれるとしたらこいつなんだけど。

今のこいつじゃ到底無理だな。



「4つの国のうち、西が勢力を上げた。他の両国は黙っちゃいないか?」


「・・そう考える人もいると思います」


え?

じゃあ更に今後何か起きるって事?

それはやだな。


「それよりももっと深刻な事があります」


「え?」


「今はお話できませんが・・明日になれば」



意味深な発言にギンはツムギさんをマジマジと見つめた。


「そうか」