私は服を着替えた後に、着ていた服を黒のバッグに詰め込んで背負った。


「よし、完璧。」


「元のヒオリだな」


「うん。ただいまー」


「おかえりー」

「おかえり」


なんて3人でバカな挨拶をした。

私も嬉しかった。

ギンとナギがいて、スタンダードな自分に戻れた気がしたから。

あとはここにセンリがいれば。



「・・なんてね」


とぽつりとつぶやく。


もう戻れない。

絶対に。

あの頃には。

未練がましく楽しかった日々を思い出しちゃうけど。

もう、諦めるしかないんだ。