15分後、ギンは駆け足で帰ってきた。


「ナギ、てめえさっそく羨ましい事してんなよ」


「るせえな。骨が痛むんだよ」


「へいへい。俺には平気そうに見えたけどな。・・ヒオリこれ」


と買ってきてくれた服を取り出す。


「ありがと」


「あんまりいいの無くてな。いつものっぽくTシャツとかだけど。あと帽子」


「動きやすいなら大丈夫」


「本当は俺好みの可愛い服着させてえんだけどなあ・・はあ。残念」


「ギンたら・・フフ、この非常時に」


「落ち着いたら着てもらうからな」


ギンは私の頭をワシワシと掴んで撫でた。

とても嬉しそうな顔だ。



「さて、服ぬげよ。見ててやるから」


「見るな!馬鹿!」


とその場から即座に出した。