忘れていたものを思い出した時の爽快感ときたら本当にもう。

素晴らしい。

頭の中がスッと軽くなって、体も生き生きしてきたみたい。


「本当にありがとうギン、ナギ」


「ああ。でもまだ終わってねぇ」


「カサネの安否が心配だし。きっとセンリがお前を探すだろう」


「ど、どうすればいいの?」


そっか、まだ安心は出来ないんだ。

また私を追ってくるに違いないから。


「とりあえず、ここは南の国の領域だ。身をひそめるには絶好だぜ」


「南の・・」


と言う事は日本で言うと、どこらへんなんだろう?


四国とか?九州?


「この街は小さいし、噂なんかもないだろうからな。ちょっと休憩してこれからどうするかを考えようぜ」


「うん・・」