「センリ様!!怪しい物を捕らえました!!」


「何!?」


数人の兵士がそう言ってその場へと案内する。


センリは目を見開いた。


「お前は・・・」


「やっほ、センリ君」


「カサネ・・・」


縄で縛られていたのはカサネだった。

捕まっているというのにカサネは笑顔だった。

不敵な笑いだ。


「センリ君、イケメンなのにゲスい事してるのね。私、信じられなかったわよ」


「・・・お前には関係ない。と言いたいところだが、ヒオリを逃がしたのはお前だな」


「うふ。そういう事」


余裕すら感じるカサネに、センリは冷たく言い放つ。


「言え、どこに隠した?ギンとナギも一緒か」


「言ったらどうなるのかしら?」


「ヒオリは連れ戻す。ギンとナギは・・死んでもらう」


「あらら、物騒ね」


「俺の判断が甘かった。すぐに処理しておけばこんな事にはならなかった」


と、腰にしていた短刀をカサネに向ける。


「ギンは私の大好きな人って知ってる癖に、殺すとか言っちゃうの?」


「ああ。お前も一緒に始末してやろう」


「うわー。悪党のセリフね。誰に教わったのかしら先生」


ザッ!!

と服が切れる音がした。

そして地面にぽたぽたと血が垂れる。

カサネの胸元をセンリは刀で切った。


「言え。次はどこがいい?」


「そおね、やっぱ大事な部分かしら」