そしてついに祝言当日を迎える。

大社を行列で歩くため、その場所についた。



「ど、どきどきする・・」


「ヒオリ様、大丈夫ですか？」


「う、うん・・ありがとう」


シズクちゃんはお水を持ってきてくれた。


「頭痛のお薬です」


「ありがと」


それを受け取ると水と一緒に口に含んだ。


「ヒオリ様、この間は申し訳ありませんでした」


「え？何が？」


「いえ、いいんです。ヒオリ様とトキワ様の幸せそうな顔を見ていたら、私の考えていた事はちっぽけだったのかなと思えました。」


ニコリと笑顔のシズクちゃんだ。


「その今のお気持ちが本物なら、私も幸せです」


「シズクちゃん・・心配してくれてありがとうね」


「いえ。では参りましょう」


「うん」


深呼吸をして、私は目を閉じる。

そして太鼓の音を待った。