次の日、私はシズクちゃんや他の侍女たちに連れられてある部屋へと来ていた。


「凄い・・沢山あるね」


「はい、ヒオリ様の為に王がご用意してくださいましたよ」


私の目の前に広がったのは沢山の着物とドレス。

和と洋が合体しているきらびやかな衣装だった。



「花嫁衣裳ですもの。ヒオリ様に一番似合うものを見つけましょうね」


「は・・はい」


緊張する。

結婚かぁ・・信じられない。この私が・・・。


「ではお召し物を脱いでいただいて」


「は、はい!」



固くなりながらも私は衣服を脱いだ。


「ヒオリ様、今日は楽しみましょう!」


「シズクちゃん・・」


「女の子ですもの。存分に」


とシズクちゃんはとても嬉しそうだ。

そうだよね、女の子だもんね。


私が全然気が付かなかったけど、シズクちゃんは私に元気を出してもらいたかったんだと思う。

だって最近気分はいいけど頭はぽーっとしてるから。

元気が無いように見えるのかも。