それからギンは食べ物を用意してくれた。

喉の事を思って柔らかい物を。

果肉無しみかんゼリー。


「旨い?」


「うん・・」


ずっとニコニコしてる。

逆に怖いわ。



「昔の人間と今¥×#$あんまり&$#%ないんだな」


はい。肝心な所がわかりません。
なんとなくはわかるんだけど、間違っていたら嫌だし。

「・・・」


どうしたらいいんだろう。


しーん。


何も応えられない私にギンも無表情になってしまった。


「ご、ごめんなさい・・私・・」


「謝んなくていい。あー。$¥☆くさ、手っ取り早く@&#で仲良くするか?」


「は?」


ギュウウウっ


と思い切り抱きしめられた。私はぬいぐるみか。


「え?え?え?」


理解不能で、突然の事に目をキョロキョロしてしまう。



「お前の事○%った時から###って思ってたぜ?」


「ええ!?何?わからない!」


「だから俺のもんだ。誰にも渡さねぇ」


ぎゅううううっ


ぐええええ!

ちょっと待てこのパターンはマズイーーー!!


「待って!嫌だ!無理!」


「残酷だな。短い言葉は理解できるのか?」


「うん!やめて!無理!」


「じゃあ&#$〇¥*はわかる?」


「わかりません(泣)」


「単語%$*¥たらやめてやってもいい」


「わかんないって!無理!嫌っ!」


ソファーとギンのサンドイッチで体が押しつぶされそうだ。

力加減というものを知らないのかこの筋肉馬鹿は。


と、その時だった。


「やめろよ馬鹿」


後ろからドスの効いたナギの声が聞こえてきた。

軽蔑するような目つきでギンを睨んでいる。


「お、仕事終わったのか」


「まだ。休憩。よくそんな物#*を襲えるな。%#%らんねえ」


はあ!?私の事!?酷い!!

言葉はよくわからなくてもすぐにカチンときた。憎しみでわかる。

殴りたい。でも怖い。

何て言ったって昨日この男に殺されそうになったんだ。


「だからお前はガキなんだよ。何もかも拒否して。ダセえな」


「は?なんの話だ。俺はソレを早く捨ててきて欲しいだけだ。大体見境なさすぎるんだよ。
女だったら誰でもいいんだろ?」



挑発的なギンの言葉にナギは敵意むき出しだ。



「ナギ?昨日散々やっただろ?お昼寝したいのか?」


「昨日は調子が悪かっただけだ。いつでもやれる」


「ふ~ん・・」





私には良く聞き取れなかったが、なんとなく・・・一触即発の状態ぽい。


二人の剣幕が怖すぎる。


ジリジリと二人は見つめ合って、今にも殴りかかりそうだ。



「あ、あの・・」


とてつもなくやめて欲しかったので、つい声を出してしまった。


ギロリ。


二人の目が私に向かってきた。


ひえ・・怖い。