「実は祝言を急がせて、1週間後にした。
お前にはゆっくりと言っておいてなんなのだが」


「トキワ様?」


とトキワ様は私の肩を抱く。


最上階に着くと、景色が見渡せる場所があった。


トキワ様は手で護衛に合図すると、護衛達はお辞儀をして降りて行った。


「ここは誰も知らない場所だ。今は私とヒオリだけの場所」


「・・・素敵ですね」


私がニコリと笑うと、トキワ様もとても嬉しそうに笑ってくれた。