「え?何!?ドロボー!?」


と後ろから甲高い声が聞こえた。


「え!?」


息を呑み振り返ると、玄関の所に女の人が立っていた。



「誰!?」


「えっ!あのっ」


挙動不審な私。



「ドロボー!?」


「いや、違いま・・痛い!」


咄嗟に強く声を出してしまい、喉が痛くてしゃがみ込む。



「え?大丈夫?」


「あ、はい・・あうっ!」


女は優しく大丈夫?と言いつつも私の腕を後ろ手にホールド。



「いたたたっ」


「ドロボー!」


「ち、違うってばぁああ」


半泣きの私だ。

もう色んな部分が痛い。