王のいる政務室。

センリはそこで私の事を報告していた。



「城での生活が落ち着けば、普段の彼女に戻ると思います」


「そうか・・。ところで、本当にいいのか?」


王の顔は渋っている様に見える。


「はい」


「・・わかった。では、東の城を一旦お前に任せる。女達を解放しろ」


「畏まりました」


「ヒオリと離れ離れになってもいいのか?」


「はい・・それに、俺はヒオリになんの感情も抱いておりませんので」


と言った顔は曇っていた。


というか、ヒオリが俺の顔をみたくないだろうしな。

と思っていた。



「ふむ・・お前がそう言うなら何も言うまい」


「ありがとうございます。もうひとつ、俺と一緒に住んでいたギンとナギについてですが・・処置はいかがなさいますか」


「それもお前に任せる。幼き頃からの任務ご苦労だった」


「は。」


センリはお辞儀をすると部屋を出た。