「主君の命は絶対だが、正直この数日間。お前と暮らす度に・・心は痛んでいった」



嘘だ。

もう信じない。

なんで加害者が心痛むのよ。



「お前はあの家の・・家族になっていたから」


「は?何言ってるの?馬鹿みたい」


と強がってみた。



「馬鹿だな。だが本当に楽しかった・・」


「それを壊したのはセンリの癖に!!」


「お前が囚われて、ああするしかなかった。あのまま誰にも見つからなければずっと暮らしていたかった」


「嘘だ!」


「嘘じゃない。あのままの生活が俺は・・幸せだった。」


ズキン


切なそうな顔を見てしまった。

でも騙されない。

もう私はこの顔に騙されないんだ!



「センリのは全部お芝居だったんだから・・もう私は許すことは出来ない!
私はセンリを許さない!!」


「ヒオリ・・」


憎しみを込めて睨んだ。