「そのままでいいから。聞いてほしい」


と言われても逃げ出すことも出来ず、まったく動くことの出来ない私だ。

そのまま聞くしか道はない様だ。


「この時代を救うため・・お前を呼び出したのは俺だ」


ああ、やっぱりそうなんだ。

じゃあ全部知っていたんだ。

知らないなんて言って嘘ついて。


「どうしても必要だった」


それはなんでなの?

と言葉が頭に浮かんでも声に出す事は出来ない。


「どんどん減っていく女性の人口。歯止めが利かず、滅びを迎えるかもしれない」


センリの声は静かに低く部屋に響く。