その頃の私はというと・・・


「嫌っ!離してっ」


服を乱され、肌を晒されていた。

必死の抵抗の真っ最中だった。


「クク・・嫌がる女ほど、萌えるものはないな」


「変態!馬鹿!嫌い!!」


王は腰にしていたベルトで私の両手を拘束して身動きが取れない状態にしてきた。


そもそも馬乗りにされていて身動きが取れない。

最悪なパターンだ。



「そういえば、お前はなんの種族だ?生まれてくる子供にも関係してくる。言え」



種族?何?



「猫か、犬か、鳥か、それとも特殊な種族か?」


そうか、私が何になれるかを聞いているんだ。


「そ、それは・・」


言えない。

2018年から来たんだもん。

普通の人間だもん。


「どうした?口に出せぬほど、おぞましいものか?」


「違う!私は・・・」


「まあ、何でもいいか・・俺の血が混ざれば関係ない。後々の楽しみとしよう」


と身体をまさぐられた。


「ちょっ・・」


その時だった。


グラグラグラと城が揺れた。


何!?地震!?

震度7以上ありそうなほどの揺れだ。

王もさすがに手を止め天井を見上げる。


そして