そもそも本が無くなっていないことに驚きだ。

未来ではきっと本はエコの為に消えると思ってた。

全部電子書籍になって。


パラパラとめくり、目次と年表を確かめる。


「マジか」


馬鹿でもわかるというか、この本は隕石落下後の事しか書いてない。

原始時代から始まらないんだ。

へー。



とめくったはいいが。


言葉がわからなかった。


しかも半分だけ。


恐らくこれはあれだ。


私達現代の人間が平安時代の書物なんか読める訳ない。

ミミズが伝った様な筆の文字を歴史の教科書で見た事があるが読もうとも思えない程わからない。

多分それ。

500年も経ったら言葉も変わるに決まってる。

センリは専門分野って言ってたから言葉が通じたけど、ギンやナギは半分くらいしか単語がわからないんだ。


「困ったなぁ・・」


会話する気なんかサラサラないんだけど、何を話しているのかは気になる。


自分の事だったら尚更だ。