「殺さぬ」


「・・は?」


うっそ、マジですか。ちょっとめちゃ嬉しいんですけど。

と思ったのはつかの間。


「殺したら、おしまいだ。お前とイザナギにはもっと苦しんでもらわねば」



この鬼畜外道野郎がああああ!!!!(泣)



「は・・離してっ!いやっ」


逆に恐怖がおそってきた。

拷問的な想像をしてしまった。

両手を抑え込まれ、必死でもがいた。


「なんだ、急に怯えて。俺が怖くなったのか?」


「こ、怖いわよ!どこまで最低なの!?」


「俺を最低にするか、機嫌を良くさせるかはお前次第だな」


「は?」


「お前が俺の言う事を聞けばいい。従えばいいだけの話だ」


た、確かにそうだけど。

私の全身全霊があなたを拒否ってるんですけどね!