二人して胸ぐらを掴み合う。


「お前は昔っからそういうやつだったよ」


「お前もだ!!!」


と、お互いを押しのけた。


「もういい、俺がなんとしてでも助け出すからな!」


「おい!」


ギンは空へと舞った。


「ナギもヤバいんだ!!王に殺されるって地下牢で泣いてる!!」


「俺も二人を助けたい・・だから解放軍に加わってくれよ!!」


「それは出来ない!!仲間を裏切る事は出来ねえ!お前もだろ!?」


「ギン・・」


ギンはそう言って王都の方角へ飛んで行った。


「時は来た。もう、やるしかない。ヒオリの為、国の・・為だ!!」


とセンリは決意し、反対の方角へと飛んで行った。


例え、お互いが敵になろうとも。