私がベッドで休んでいる間、どうやら別の部屋で3人が話をしてる様だった。


もちろん2518年の言葉で___


「ヒオリ、目が覚めたよ。起き上がれないだろうからゆっくり休むように伝えてきたけど・・・って」



センリが部屋に入ると、目の前に転がっているナギを見つけた。苦しそうに腹を手で押さえている。



「ギン、これは?」


「お仕置き。というか、キレて殴りかかってきたから殴り返した」


「はあ。相変わらずだな。二人とも仲良しで」


「だな」



ギンは余裕そうに椅子に腰かけ酒を飲んでいた。


センリも椅子に座る。


「過去からきちゃったか。ヒオリは」


「きっかけは何だったんだろう」


「さぁ」




二人は静かに酒を飲む。



「そんなの・・どうでもいい・・」


「ナギ」


「得体のしれない者は・・いらない」


這いつくばりながらナギがそう言った。



「まあ待てよ。センリも興味持ってるし、俺が見つけてきたんだから。まあ、つまり俺のもんなんだけど」


「おい」


すかさず突っ込むセンリ。

低い声でギンが威嚇する。ナギへ向けてギロリと目が光る。


「勝手に人のもん殺そうとすんじゃねぇ」


「るせぇ。俺は考えは変えない。どうせだったら東の王にでも渡せばいいんだ。そしたら金は入るし」


「それは可愛そうだよ、というか・・ナギ酷い考え。いつの間にそんな悪党に育ったの?」


「ギンの影響」


「はあん?」


ギンは足でナギを蹴った。


「俺はそんな事しねぇよ」


「ふん」


「可愛くねえガキ」


そんな二人を見てやれやれと本を読みだしたセンリだった。

こんなやりとりは日常茶飯事だ。