「おい、待ちな」


とギンは私のもとへ駆けつけた。


ギン!!!

もしやこのまま助けてくれる!?

凄い!凄いよ!今ならギンがイケメンに見えるよ!!

冗談じゃありませんよ!マジです!!

と救いの手を乞う。




「・・っ」



2日ぶりのギンの顔だ。

ホッとするより早く、涙が先行した。

じんわり涙目になってしまった。

だがこの一瞬でギンは理解してくれた様だった。



侍女長がギンの前にたちはだかる。


「これは、先日お越しくださった方ですね。いかがされました?」


「こいつは新しい女?」


「ええ。左様で」


「ふうん・・」


とギンは演技をしているのか私をワザと嘗め回す様に見た。


「いいね。好みだ。俺がもし褒美をもらう事になったら、この女を嫁にもらおうかな」


・・・・ハ?


私はついいつものクセでギンを睨んでしまった。

この状況でおんどりゃあああああ(怒)


しかしよくよく考えると

あ、でもそれが一番早く助かる道なのか!?