ナギと離される前に、警備兵に対しナギは言った。


「てめえら、そいつに手荒な真似してみろ。マジで殺す」


ゾクッ

と背筋が凍りそうなほどナギの顔は恐ろしかった。


「ご安心を。王の許可が取れ次第この方はあなたのもとへお返します」


「はっ・・」


ナギは笑った。

いや、引きつっていたのだろうか。

ナギにはわかっていた。

許可など下りるはずがないと。



「ナギ・・」


ナギはそのまま連れて行かれた。


そして私も。