私とナギは護送用の乗り物に乗せられ、王都へと連れて行かれた。


「ナギ・・どうしよう・・う・・グス」


と私はもう悲しみでいっぱいだ。

バレた以上は城での一生が待っている。たぶん。

それか殺されてしまうかもしれない。



「・・ごめん・・」



ナギは一言だけ言って、その後はずっと俯いたままだった。

それにしてもナギが王族だってのは知っていたが扱いが酷い様にも見えた。

警備兵が目上の立場の人間をロープでグルグル巻きにするなんて。

確かに抵抗したけども。


大体40分後くらいだろうか。王都についてしまった。


「到着しました。どうぞこちらへ」


言葉遣いだけは丁寧な兵達だ。


「イザナギ様はこちらへ。あなたはこちらへどうぞ」


「え!?一緒じゃないの!?」


てっきり同じ牢に入れられるのかと思ってたのに!!!


離ればなれはいやだああああ!!!