ドキン



私はギンの姿に驚いた。


ナイトライトのみの薄暗い部屋の中。

ボクサーパンツ一丁だった。鍛えられた筋肉が私の目に飛び込んできた。

布団も被らずベッドで横になっている。




「ちょ・・なに?その格好で寝てたの!?」


「ん・・」


目を擦りながら寝ぼけた様子でギンは起き上がる。


ドキドキドキ。

薄明りが変な演出をしている。


「あ、ごめんね。すぐ出るね。お休み~」


と慌てて私は出ようとしたが、


バタン。


目の前で無理やりドアを閉められた。

背後にギンの姿がちらつく。


ガチャ。


ん?あれ?今、鍵閉めた?なんで?


ドキドキドキッッ


嫌な動悸が私を支配した。