1時間後、私はやっぱり心配になりノックした。


「ギン?大丈夫?やっぱり何か食べた方がいいよ」


とドア越しで話す。


しーん。


寝てしまっているのだろうか?


「ギン?」


「・・・」


うーん。返事がない。死んでるのかな。



ソファーに座るナギに目をやると、首を傾げていた。


少しだけドアを開け中の様子を伺う。


「ギン?」

「ん・・入ってくんな」


と寝ぼけた声でギンは言った。



「え?なんて?」



と私は良く聞き取れずに、部屋の中へ入ってしまった。