「いらっしゃいませ。選ばれし名君」


と部屋に入るなり、宮を取り締まる侍女長が現れた。

もちろん女性だ。


「こ、これは・・」


「もし見事解放軍とやらを打ち負かし、解散に追いやったら好きな女をやろう」


とふんぞり返っている上司。


ギンの目の前には、年頃の娘がよりどりみどりいた。


50人くらいだろうか。侍女長が説明してくれた。


「もちろん、これはほんの一部です」


ギンが来ることがわかっていたのだろうか?


皆、膝をつきお辞儀をしていた。


「さ、表をあげなさい」


と侍女長が言うと、女たちは顔を上げた。


ギンの心臓は高鳴った。


未だかつて、こんな大勢の女性を見た事などありはしない。



「マジか・・」