『2017年。1月。

とんでもない事が起きた。

異世界へ飛んでしまった。』


「え!?」


私はその日記に釘付けになった。


ザワザワと、胸が落ち着かない。


「ま・・待って・・冗談だよね・・」


私意外にこの世界に人が飛ばされてた!?

とてつもなくヤバいものを見てしまっているんじゃないの!?



私は日記を読み続けた。


『この世界の住民は皆動物に変身する。

見つかれば食べられると思い身を潜めた。』


うん、私もそれ思ったよ!


『どうやらこの世界はほとんど女性がいないらしい。小さな街を見つけ様子を見ることにした』


この人勇気ある・・凄い。



という事は、やっぱり私意外にもこの時代にワープしてる人がいるんだ!!

私はそう確信する。

手が震える。喜びなのか、恐怖なのか。


「こ、この人今どこにいるの?」


慌てふためかざるを得ない。

衝撃的すぎる。

そしてこれを何故センリが持っていたのか。


「ど、どうしよ・・」


アワアワと部屋を行ったり来たりしか出来ない。


「と、とにかくセンリに返そう」


そう思い部屋を出た。