「俺もヒオリの住んでた街行ってみたいな。楽しそう」

とセンリがサラダを食べながら言う。


「えー、結構ごちゃごちゃしてて大変だと思うけど。後は鳥に変身したら捕まっちゃうよ」


それを聞いてギンは笑った。


「ハハ、確かにな。研究材料にされそうだぜ」


「そだよ。自分のいる時代がなんだかんだ合ってるのかもしれないよ?」


という言葉に食いついてきたのはセンリだ。

コロッと真剣な面持ちに早変わりしてる。



「その時代に適した進化を人間はしているとは思うけど、でもやっぱりヒオリの時代は憧れるな」


「そ、そう?」


「ああ」



重い。

センリはとてつもなく思い詰めている。

手に取る様にわかる。

リッカの事があったのだ。そうならないほうがおかしいが。



「ま、時間と共に進化していこうぜ。俺達も。」


「ああ」



ギンの言葉にナギもセンリも深く頷いた。