「何してるのかな?」


ドッキン!!!


「わああああっ」
「うおおおおっ」


背後から聞こえたセンリの声に二人は震えあがった。


「センリ・・これはその・・」


「前にこの機械のケーブルあったなーって思ってな?だから試しにと思ってよ」


「そう」



とすんなりセンリは椅子に座った。


「ご、ごめん・・勝手に入って」


「まあ、それはちょっと怒ってるけど」


私は咄嗟に自分のじゃないスマホを後ろに隠してしまった。


「でも、このスマホに電源入れるのは危険じゃない?」


「え?」


「この間も言ったけど、政府が探知したらマズイよ?ヒオリの存在がバレちゃったら」


「あ、そか・・そうだったね」


「なんだそうなのか?じゃあすぐに消そうぜ」


そう言ってギンはスマホからケーブルを抜いた。

そしてケーブルをセンリに渡してすぐに部屋から出ようとした。


「ちょっとギン」


「あ?なんだ?」


「あ、いや・・あとで相談がある」


と言ってセンリは書類に目を通し始まった。


「わかった」


「私・・ご飯用意するね」


「うん」


私は慌てて自分の部屋にこもった。自分のスマホはセンリの部屋に置いてきてしまった。


「あ・・間違えた・・うーん。後で謝ろ」