「お前の気持ちはよくわかった」
ギンは、一度深呼吸をすると一番聞きたい事を聞いた。
「お前・・何かするつもりじゃないだろうな?」
「・・・ああ」
ギラリと光るセンリの目。
「おい、どうにかなる相手だと思ってんのか?」
王の勢力は健在だ。
王を慕い、権力を維持したい連中はいくらでもいるだろう。
「まさか解放軍に・・・?」
「・・各地に集まってきている。人数も増えている。反旗を翻すしかない」
「危険だよ、センリが・・」
「それでも誰かが変えなければならない!」
私の言葉をセンリは遮った。
なんて嫌な方向へ進もうとしているんだろう。
最悪の道へ。
「4つ国がある内の東の王、あいつだけは許さない。俺が・・許さない」
「センリ・・」
ギンもナギも、額から汗を流す。
それほどセンリの目は怒りで血走っていた。
「センリここに居て!今は・・何処にも行っちゃだめ」
私は咄嗟にセンリの腕を抱きしめた。
「駄目・・・お願い・・」
「・・ヒオリ」
「センリはいつも冷静で・・ちゃんと考えられる人でしょ!?感情的に突っ走ったって何も良い事なんてない!!絶対!!」
私は必死だった。
このまま手を放してしまったらきっとセンリはいなくなっていまう。
この家に帰って来なくなってしまう。
これ以上ないほど、私はセンリの腕を抱きしめた。
「お願い・・センリ」
私を見て、センリは大きく息を吐いた。
「・・・わかった。お前の言う通りだ」
「!」
そして私の頭を優しく撫でてくれた。
「ヒオリのそんな顔見たくないしな」
「センリ・・うん・・うん」
それを聞き、ギンとナギも安堵した。
「とりあえずさ、落ち着こう。それからリッカに会いに行こうぜ」
「ギン・・・」
「お前もみずくせえ。そういう事なら言えばいいのに」
「いや、お前らまで暗い気持ちにはさせたくなかったし」
「みずくさい」
「ナギまで。・・すまなかった。ここは・・俺の家だもんな」
「そうだよ」
私が頷くと、センリはようやくふわっと笑顔を見せてくれた。
ギンは、一度深呼吸をすると一番聞きたい事を聞いた。
「お前・・何かするつもりじゃないだろうな?」
「・・・ああ」
ギラリと光るセンリの目。
「おい、どうにかなる相手だと思ってんのか?」
王の勢力は健在だ。
王を慕い、権力を維持したい連中はいくらでもいるだろう。
「まさか解放軍に・・・?」
「・・各地に集まってきている。人数も増えている。反旗を翻すしかない」
「危険だよ、センリが・・」
「それでも誰かが変えなければならない!」
私の言葉をセンリは遮った。
なんて嫌な方向へ進もうとしているんだろう。
最悪の道へ。
「4つ国がある内の東の王、あいつだけは許さない。俺が・・許さない」
「センリ・・」
ギンもナギも、額から汗を流す。
それほどセンリの目は怒りで血走っていた。
「センリここに居て!今は・・何処にも行っちゃだめ」
私は咄嗟にセンリの腕を抱きしめた。
「駄目・・・お願い・・」
「・・ヒオリ」
「センリはいつも冷静で・・ちゃんと考えられる人でしょ!?感情的に突っ走ったって何も良い事なんてない!!絶対!!」
私は必死だった。
このまま手を放してしまったらきっとセンリはいなくなっていまう。
この家に帰って来なくなってしまう。
これ以上ないほど、私はセンリの腕を抱きしめた。
「お願い・・センリ」
私を見て、センリは大きく息を吐いた。
「・・・わかった。お前の言う通りだ」
「!」
そして私の頭を優しく撫でてくれた。
「ヒオリのそんな顔見たくないしな」
「センリ・・うん・・うん」
それを聞き、ギンとナギも安堵した。
「とりあえずさ、落ち着こう。それからリッカに会いに行こうぜ」
「ギン・・・」
「お前もみずくせえ。そういう事なら言えばいいのに」
「いや、お前らまで暗い気持ちにはさせたくなかったし」
「みずくさい」
「ナギまで。・・すまなかった。ここは・・俺の家だもんな」
「そうだよ」
私が頷くと、センリはようやくふわっと笑顔を見せてくれた。