「リッカが、死んだ」


「え!?」


皆声を大にして驚く。


あんなに元気そうに、楽しそうにしていたのだ。


突然のセンリの言葉にギンは言葉を返す。


「冗談だろ?」


「いや、本当だ。・・昼間、急に倒れて・・」



え!?あの直後に!?


ドクドクドクと動悸がする。


「すぐに病院へ行ったんだが、駄目だった」


「そ、そんな・・・」



どうして?何で?と聞きたいが驚きで声が出ない。



「末期の腫瘍がある事は知っていた。いつ命が終わってしまうかわからないと本人は言っていた」


そうだったんだ。


「だから、せめて・・一緒に仕事をさせてくれと言われてて」


そうだったんだ!!

リッカさんの笑顔が脳裏に浮かぶ。

自分はもう死ぬってわかってるから、最後にセンリの傍に居たかったって事!?




ギンは声を荒らげる。


「なんで止めずにいた!?船から降りてそのまま病院にいけば良かったろ!?」


「もう、手遅れだったんだ。王の・・城に居た時から」


「!?」


「だから、帰ってきた。もう・・・死ぬから帰ってきたんだ!!」


センリの悲痛の声に、私の目からボロボロと涙がこぼれた。


「そんな・・・酷い」


リッカさん!!!