ヤバい。泣きそう。動けないし。


心臓バクバク言ってるし。


ああ、どうしてこうなっちゃったんだろう。


私って、痛い女なんだろうな。


ホロッ

と一粒、胸を抑えてる手の甲に雫がこぼれた。



「ほら、さっさと部屋に戻れ」


「わかったわ。ありがとう、センリ」



というやりとりが聞こえ、私は肩を撫で下ろした。


おっぱじまらなくて、本当に良かったです。




「・・・ん?」



センリは何故かシャワールームの方へは行かずキッチンへとやってきた。



「ヒオリ?」


ビクウウゥッ!!


後ろからセンリの声が聞こえ、私は石と化した。

何故わかっちゃったのココにいるって!?



「どうした?お腹でも痛いのか?」



「・・・」



ヤバい、声が出ないし目も合わせられない。


「ヒオリ?」


とセンリが私の肩を触ろうとしたが


バシッ


と私は思わずその手を振り払ってしまった。



「・・・ぇ・・」



ヤバい、何してんの私。ヤバい・・


辛すぎる状況に、私はそのまま逃げ出した。



「・・・」


その後ろ姿を、センリは眺め続けていたようだった。