30分後、ナギがトイレからようやく出てきた。


「ナギ?大丈夫?真っ青だよ!?」


「平気・・」


じゃないでしょうその顔は!!

真っ青&真っ白。なナギの顔。

もしや吐いてきた感じなのか。


「ちょっと、横になってほら」


「いいよ」


と私の手を振りほどく。


「自分のとこで寝る」

「う、うん」


ヨロヨロと廊下を歩いているが、今にも倒れそうだ。


「ギン・・」

「あ?仕方ねえなあ」


ギンはナギをいともたやすく抱え、部屋に連れて行った。


「は、はなせっ」

「黙れ。イイ子にしてろ」


その光景は、親子みたいだなと。

ちょっと嬉しくなった。