「あ、あの・・?」


私はキラキラとスマホを眺めているセンリを、下からおずおずと覗き込んだ。


「あ、すまない。つい・・」


「それ、伝説でもなんでもない普通のスマホなんですけど・・」


「ふむ・・・やっぱりお前」



じーっと見つめられる。


初めて見る物を見るように私を見てくるので、また恐ろしくなって固まった。



「ご・・ごめんなさ・・」


「そんなに怖がらなくてもいい。それとお前の知りたい事をきちんと教えるよ」


「え!?本当に!?」


と、私はその言葉に食いついた。

それと同時にすんなり入ってくるセンリの言葉に首を傾げる。



「あの・・センリの言葉はなんで私にちゃんと伝わるの?あの人達の言葉は半分しかわからないのに」


「基本的に俺もヒオリの言葉は半分しかわからない。でも、専門分野だからね」


「専門・・・?」



更に首を傾げる私の首の角度は限界だ。


「ま、でも伝わってるって事はこの言葉で合っているという事だな」


「この言葉・・」


何がなんだかわけわかめ。