「でもよ、学校でイチャついてたじゃん」


ナギが爆弾を投下した。


「え?学校?」


センリがナギを見る。

ナギはマズったという顔を一瞬したが、すぐに開きなおった。


「今日久しぶりに学校行ったら、たまたま見かけただけ」


「・・・ああ、そういうこと」


とセンリが悟ったように私を見た。


「強引なんだよな。意外とリッカは」


私は真っ暗な布団の中で何度もあのキスシーンをループさせた。

その度に心がモヤモヤして落ち着かない。


「嫌だって言ってるのに聞き分けないなんて、まるで何処かのギンやナギみたいだね」


パコーン。
とセンリは爆弾をホームランした。


それを聞いてバツが悪いギンとナギ。

二人は怪訝そうにそっくりな表情をした。


何処かのって、例えになってないよセンリ。

答えだよ。