「ところで、センリ。リッカとはどうなった?」


ドキン。


ワザとだ。ギンはワザと話題を持ち上げたんだ。

憎い。

私はギンをキッと睨みつける。


だがセンリは動じない。


「別に。昨日迎えに行って、王政の内部の様子を事細かに聞き出した」


「へー。その後は?」


「何もないよ。情報が沢山あったから手帳に書き留めて、朝になった」


「本当に?それだけ?」


ニヤニヤしながらしつこいギン。

センリは観念したように答えた。


「まあ、復縁を求められたが」


ズキン・・


やっぱり。

私は布団にもぐって顔を隠す。

絶対に変な顔してるもん。



「断った。もう気持ちもないし」


「ほ・・本当に?」


と私が聞いてしまった。


ヤバ。

恥ずかし。


「ああ、今はヒオリで手一杯だし」


ぐはっ。

何それ。

死ぬ。



「なんてな」



冗談ですかい。