ガチャ。


いきなりドアが開く音がした。


ヤバい!!!


と私が思った時にはナギがドアの裏側に隠れていた。



「・・・おかしいな・・」


という聞きなれた声がした。


センリ?



ナギもそれには驚いたようだった。

次の授業は始まっているからだ。


ぎゅううっ

とナギは私を強く抱きしめる。


く、苦しいよナギ。潰されそう・・



「黙ってろよ」


「え?・・んっ・・・!!」


不意打ちで唇を重ねてきた。

ナギ!?何!?息が出来ないっ


「っ・・・っ・・」


ナギの舌が滑り込む。

ちょ、待って!なんつーテクを披露してくれてんの!?

しかもセンリがいるってのに!!



「・・・今日は帰らないとな」


ぼそりと呟いてセンリは校舎へ戻っていった。



「ふはっ!・・はっ・・は・・ちょっとナギ!!」


と怒り口調でナギを見ると、ナギはとても真剣な顔をしていた。


「帰ろう」


「・・・え・・・ぅん」


怒るに怒れなかった。

冗談のキスじゃなかったという事なんだろうか?