「どうした?」


リッカは首を傾げる。


「予鈴も鳴ったのに。教室に入ってないなんて・・うちの生徒じゃないのかしら?」


「え?まさか今の誰かに見られたのか?」


「見られちゃったみたい。ごめんねセンリ」


困った顔も美しいリッカ。

だがセンリは絆されることもなく無表情だった。


「・・全く。」


キンコンカンコン・・・


本鈴が鳴った。