私はナギのお古の服を着て、ナギの背中におぶさった。


「こわ・・」


「大丈夫だって。ちゃんと首につかまってろよ。羽はちぎるなよ」


「う、うん」


バサアッ


と大きな羽を広げ、ナギは空へと飛び立った。


ぎゃあああああっ!!!

と心の中で絶叫する。

懸命に声に出さない様に。



ブチっ

あ。一枚抜いちゃた。


「てめえ・・」


「ごごご・・ごめんんっ」


「許さねえ」



ナギは怒りにまかせて超加速で真っすぐ飛んだ。


「んあああっ!!ごめんっごめんなさいいいい」


私の声は空へと消えた。