息を吹き返した私。

いや、本当に死んではないんだけども。


「あ、あ、あのぅ」


「ん?」


バクバクバクバクバクバクバクバク

動悸が止まらない。



センリの顔が近い。

まつげ長いキャー。



あと数センチで、数ミリで唇が触れそうなんです。



「セン・・」



「ずりぃ!!!」



バンッ!!


力強く扉が開いた。


「え!?ギン!?」


「まさかこういう展開になると思ってなかったぜ・・一生の不覚。」


「へ?何言ってんの?」



ぬぎぬぎ。

ギンが服を脱ぎ捨てた。



「俺も混ぜろおおおおっ!そしてちゅーしろおおおっ」


「ぎゃあああああっいやああああっ」


バッシャーーーーンッ!!!

狭い湯船にギンが飛び込んできた。

湯船のお湯はほとんどなくなった。


そんなやり取りを遠くからナギは鼻で笑っていた。


「お前ら・・本当に馬鹿だな」