「・・・」


「・・・」



目が合った。


そしてようやく気が付いた。


人がいたという事を。


そしてそれはセンリだった。


「ひゃああっ」
「わ、馬鹿っ!!」


反射的に声が出てしまい、センリは咄嗟に私の口を手でふさいだ。


「聞こえたら大変だよ」


「む・・ぐぐ」


今も結構大変な惨事なんですけど!!!!


大惨事なんですけど!!!



ドクドクドクドクドクドク


心臓がフルエンジンをかけている。


目の前にはセンリの裸。

いい筋肉の付き具合。めっちゃ好み。

鼻血でそう。

どんどん自分の体が熱を帯びてきている。

風呂に入る前にのぼせてしまう。


無理無理無理、このままここに居たら死んでしまう!!


私はもがいた。


「むぐむぐっ・・」

「落ち着いてくれ。見ないから」


いや私が見てるんですよその肉体美をっ

ヤバいんですよっ

早く逃げ出したい!!


という一心だった。